無の時間

人は日常生活の中で色々な思考を巡らせるものと思います。
仕事にしても、趣味にしても、考えながら動くということは
当たり前のことであると、私自身思っていました。


でも、あれはいつだったか、ふとした興味から写経の本を手にとってみたところ、
なんといったらいいのか、違う世界観と出会ったのです。


写経の心というのは、写経という行為自体が徳であるというものです。
私達はとかく、何かをしたから結果や功徳を得られるという考えに
なりがちですが、写経はその行為自体が功徳という考えです。



私が生きてきた今までの概念とはちょっと違う世界です。
でも、これも何かの縁でしょうか、私は小学校に入るくらいまで、寝る前には
祖母と一緒に仏壇に向かい、般若心経を毎晩唱えていたのです。
ま、わけも分からず・・・でしたが、暗唱はできていましたね。
それだけに、言葉としては非常に親しみやすく、とっつきやすいものでした。



・・・ということで、先日から始めてみました。
無の時間、とまではいきませんが、奈良時代から現代まで伝わる言葉の意味を
考えながら書き写すというのは、貴重な時間でとても新鮮です。


まだまだ始めたばかりですが、自分と向き合う時間となればいいなと思っております